膣内小線源治療、高度中リスク子宮内膜がんの術後治療として有用:PORTEC-2試験

中等度リスクの子宮内膜がんのうちでも比較的リスクの高い患者(高度中リスク)に対する術後放射線治療では、膣再発に対する抑制効果は膣内小線源治療(VBT)と骨盤外部照射治療(EBRT)で同等であり、消化器系の有害事象の低減効果はVBTが優れることが、オランダLeiden大学医療センター臨床腫瘍科のR A Nout氏らが実施した無作為化試験(PORTEC-2試験)で示された。子宮内膜がんは先進国の閉経後女性における婦人科領域の悪性腫瘍のうち最も頻度の高い疾患だが、約80%は早期病変として発見され、予後は良好である。治療の基本は腹式子宮全摘術と両側卵管卵巣摘除術であり、高度中リスク例における術後の再発部位としては膣部の頻度が最も高いという。Lancet誌2010年3月6日号掲載の報告。