途上国の子宮頸癌予防に4%酢酸による頸部視診(VIA)が有効
子宮頸癌は多くの途上国で最も発症頻度が高い女性の癌である。細胞診によるスクリーニングの有用性は途上国でも確認されているが、サハラ以南のアフリカ、南アジアなど細胞診が困難な地域では代替法として3~5%酢酸を用いた頸部視診(VIA)が行われている。生涯に1度のVIAは費用効果に優れることが示唆されているが、実際の臨床プログラムにおける子宮頸癌の予防、死亡率の抑制効果は不明である。 Rengaswamy Sankaranarayanan氏ら、フランス・リヨン市の国際癌研究機関(IARC、http://www.iarc.fr/)の研究グループは、インドの高リスク集団を対象に4%酢酸によるVIAスクリーニングの効果を検討、8月4日付Lancet誌でその結果を報告した。