緊急開腹術時の感染予防、局所陰圧閉鎖療法vs.ドレッシング/JAMA
緊急開腹術を受けた成人患者の手術部位感染(SSI)の予防において、閉鎖創への外科医が選択した被覆材(ドレッシング)の使用と比較して局所陰圧閉鎖療法(iNPWT)(PICO 7、Smith & Nephew製)は、効果を改善せず、術後の入院期間や創傷関連合併症による再入院などにも差はないことが、オーストラリア・ニューカッスル大学のKristy Atherton氏らSUNRRISE Trial Study Groupが実施した「SUNRRISE試験」で示された。研究の詳細は、JAMA誌オンライン版2025年1月27日号に掲載された。
SUNRRISE試験は、皮膚の1次閉鎖を伴う緊急開腹術を受けた患者のSSI発生の予防におけるiNPWTの有効性の評価を目的とする、医師主導型の評価者をマスクした実践的な無作為化第III相試験であり、2018年12月~2021年5月に、英国の22の病院とオーストラリアの12病院で参加者を募集した(英国国立衛生研究所[NIHR]などの助成を受けた)。