IL-4変異体pitrakinraの吸入治療が喘息症状を著明に改善
喘息に関連するアレルギー性炎症反応においては、インターロイキン(IL)-4、IL-13などの2型ヘルパーT(Th2)細胞由来のサイトカインが重要な役割を果たすことが示唆されているが、現在までに臨床的なエビデンスは示されてない。遺伝子組み換えヒトIL-4変異体pitrakinra(Aerovant)は、IL-4Rα受容体複合体を競合的に阻害することでIL-4とIL-13の両方の作用を抑制し、Th2細胞系のアレルギー性炎症反応を防止するという。 ピッツバーグ大学呼吸器・アレルギー・救急救命医療部(アメリカ)のSally Wenzel氏らは、pitrakinraの有効性を検討する2つの小規模な二重盲検プラセボ対照パラレルグループ無作為化第IIa相試験を行った。10月20日付Lancet誌掲載の報告。