急性冠動脈症候群後患者へのrivaroxaban:第2相試験
新たな経口第Xa因子阻害薬rivaroxabanは、人工股関節あるいは膝関節置換術後の、静脈血栓塞栓症の予防に有効であったことは既報されている(ジャーナル四天王2009/05/28号、No.J000768。2008/07/17号、No.J000433)。Lancet誌2009年7月4日号(オンライン版2009年6月17日号)では、同剤の急性冠症候群後の患者への有効性と安全性を検討した第2相試験「ATLAS ACS TIMI 46 study」の結果が掲載された。ブリガム&ウィメンズ病院(米国、ボストン)のJ L Mega, E Braunwald氏らスタディグループは、「本試験で、rivaroxabanの用量依存による出血頻度が確認され、重大な出血を減らす可能性が確認できた。引き続き低用量での第3相試験を行う」と報告している。